-卒業式祝辞-
男子 父 
 長いと思っていた3年間があっという間に過ぎ去ってしまいました。今日のこの日に、皆さんに対して、『卒業おめでとう』という言葉より、『色々あったけど、よくやったな!』『格好ええで!』と、ねぎらいの言葉を贈りたいと思います。
 先日の「卒業展示ライプ」では皆さんがキラキラ輝いていて、とても眩しく感じました。 今まさに、みなさん一人ひとりの個性が見事に花開いた瞬間だと思います。スマップの唄にあるように『世界に一つだけの花』を見事に実現した瞬間だと感じています。

 これまでの3年間には、語りつくせない、色々なことがあったと思います。
 想い起こせば、降り積もった雪の中、2泊3日の体験入学を経て、緊張と不安の中での入学式。慣れない土地、慣れない環境での寮生活。最初はかなり疲れたと思います。しかし、生野学園にはそんな皆さんを暖かく迎えてくれる、良きスタッフ、良き先輩、良き仲間がいました。
 ありのままの自分を受入れてくれ、自然体で接してくれるスタッフ。
 本音で話し合える先輩、気兼ねなく付き合える仲間がいました。
 また、季節季節に彩を変える栃原の自然も皆さんを暖かく受入れてくれたことと思います。
そういった環境の中で、皆さんは、それぞれのペースで、自分を見つめ、生野学園での自分という存在の意味を考え、想いを実現し、一歩一歩着実に自分らしさを形作ってこられたことと思います。時には、想いが伝わらず悩んだり、苦しんだこともあったでしよう。
 ここでの経験は何物にも変え難い貴重な経験であり、皆さん一人一人の自信となって、これからの人生に大きく光を放ってくれるものと信じております。これからも自らの想いで、楽しく、生き生きと活動してください。
 
 在校生の皆さん。色々とありがとうございました。皆さんも同様にこの生野学園を実践されている真っ最中であり、自分を見つめておられると思います。まだまだ時間はあります。生野学園の建学の精神である『心の自然に立ち返り、ありのままの自分』を表現して行ってください。

 親会の皆さま。本日はおめでとうございます。私達、親にとって生野学園はどんなところだったでしょうか?
 今思えば、『自然出立』の意味さえ知らずに、親会の先輩方に付いて悩みを打ち明けるだけの1年目。体育祭、学園祭を通じて、子供達の成長を実感し、自分達も変わらないといけないと感じ始めた2年目。子供達はこんなに成長したのに、自分は何も変わっていないのでは?と焦りだした3年目。
親子共々、生野学園に入学して以来、日々、不安や葛藤の中で過ごしてきましたが、生野学園に通う毎に、親会の皆さんも生徒たちと一緒に成長されてきたのではないでしようか?この生野学園に来なければ気付くことが出来なかったものを感しることが出来たように思います。私自身、まだまだ十分ではありませんが、それに気付くことができたことを今は幸せに感じています。

 最後にスタッフの皆さん。3年間、真摯に関わっていただき、本当にありがとうございました。皆さんの強さ、暖かさ、優しさに感謝いたします。
 時には親として、先輩として、仲間として、生徒達に寄り番い、見守ってくださったこと、本当にありがとうございました。スタッフの皆さんとの関わりにより、人生の楽しさや苦しさ、難しさなど、色々な経験を積むことができ、生徒達は大きく成長できたと思います。これからもお世話をいただくかもしれませんが、在学時代同様に、気さくに声をかけていただくようお願いいたします。今日のこの日を清々しい気持ちで迎える事ができたことを何よりも幸せに感じます。

 本当に、ありがとうございました。
 そして、おめでとうございます。
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